元陽棚田とトイレ事情

 AFP通信は、中国国内からの配信ニュースを特にバイアスかけたりすることなく一般向けに混ぜてしまうせいか、"日韓は「己のルーツ知れ」"みたいな記事がウクライナの記事とかに混じってフツーにくるのでびっくりしたりするのですが、一方他のサイトではあまり見かけない中国国内の宣伝(プロパガンタ?)記事もあるので参考になったりもします。

www.afpbb.com

 元陽(げんよう)の棚田。先日のインドに続き、若き頃好き勝手に海外旅行行ってた時期があり、こんなところにも行ってきてました。最寄りの大都市、昆明というところからマイクロバスで7時間。途中1回のトイレ休憩のみであとはぶっ続けでルパン三世に出てきそうな山道を走り続けるのですが、私はそのたった一度の休憩がトイレ休憩であったことに気づかず、トイレに行き損ねて人生で最強の「俺の膀胱はもう終わった」体験に見舞われ、たまりかねてバスガイドおねーさん(?)に勇気を振り絞りトイレをお願いしたところ、お決まりの台詞「メイヨー」(無いです)と即答され人生で初めて殺意を覚えた次第です。結局無理やりバスを止めさせ、乗客乗務員併せて30名程度の皆様に見守られてばっちり道端で目的を果たしました。
 
 ...て、元陽の棚田の話ですよね。でも、ここで紹介したいのは残念ながら美しい棚田の話ではなく、どちらかといえば上記の話に近いです。この元陽という町は私の職場の同僚である上海出身の若者たちに聞いても「わからない、聞いたこともない」というくらいマイナーな場所なのですが、下記記事に紹介されている通り棚田そのものよりも多様な少数民族が見られる、ちょっとエキゾチックな場所です。
 

search-ethnic.com

 ちなみに私が訪問したのは2008年の12月、ちょうど世界遺産に登録候補として推薦されていたころで、「どうもこれからお客がたくさん来そうなので、それっぽい踊りで歓迎でもしてやんべー」と、皆様でものすごく付け焼刃の踊りを練習されていたりしました(冒頭の写真)。それくらいネイティブな皆様なので、市場ともなると、豚の頭なんで初級向きで、子豚に紐付けて散歩させたり、食用の犬が売ってたり、それはもう日本人にはいちいち衝撃的なものばかりでした。そしてなんといっても一番の衝撃は、先ほどの話、トイレです。あえて写真は載せないしだいたい撮ってもいないのですが、ウワサに聞く、例の激しい中国のニーハオトイレです。ここのトイレはニーハオなのは当然、詳細な描画表現は控えさせていただきますが、それはそれは絶景なものでした。工藤静香の「♪なーぜー」が常にリピートする状況です。しかしそれにもまして圧巻なのはトイレの外。このトイレは崖の中腹にあり、その崖の下には立派な畑がアオアオと広がっていました。そして、なんとトイレは汲み取り式ではなく、崖の高低差を利用した畑への直行便。
 
「つまり、その、……うわあ」がたがたがたがたふるえだして、もうものが言へませんでした。 」

www.sakigake.jp

 という状況です。私はこの光景を間近でバッチリ目視確認して以降、決して日本国内では中国からの輸入野菜は食べないと心に誓いました。(まあ中国国内旅行中はフツーに食べますけどね)