Bandcampで初めて売れた

 Bandcampという楽曲販売サイトで人生初めて売り上げがありました。70円。といってもわたくしミュージシャンじゃありませんし、ましてや曲も売りません。

dumkm.bandcamp.com

 その昔のわたくしの趣味を知る人にはおなじみの、というか「あーまだしつこくやってたの、誰も興味持たないのに」と言われることうけあいの、「自然の音」の販売です。北は知床から南は阿蘇山まで、あちこち分け入って録音してきた自然の音を販売しています。遡ればこの活動は1990年代前半、DATとかMDとかデジタル録音の黎明期の頃まで遡り、いろいろ故あってアチコチの音を録音してきたのですが、さすがにこの頃の音源は今は残ってなくて、上記のサイトにあるのは主にZOOM H4という2006年当時としては画期的なPCMレコーダーを使用しています。

zoomcorp.com 
 しかしこの機材は、いわゆる環境音の録音にはまったく向いてなくて、スタジオで使う用だったので太いマイク入力とか屋外では不要なものがついてたり、カザキリ音の低減対策とか皆無だったりで、自作のフードとかでなんとかしのいでました。さらに自分で言うのもなんですが、いわゆるロケハンは物音ひとつ立てずに最低10分~20分くらいはそこに静止しなければならず、好きじゃなければこんな作業続けられるわけありません。

ido-lab.cocolog-nifty.com 
 こんなサイトも作ったのですが2-3年程度で飽きてしまって一度放置し、2016年ころの本職のリストラ騒ぎのころに「仕事が首の皮一枚つながっているうちに好きなことやろう、というか何か小遣い稼ごう」と素材を再利用し始めたのが先に紹介したBandcampになります。今となっては気の利いた写真でもつけて動画にし、YouTubeに上げて署名人さんに紹介してもらうとかするか、あるいは楽曲でなく音源素材して販売するほうがもう少し稼ぎはあがるのでしょうが、わたしとしてはどちらかというと稼ぎ重視ではなく、創作物(?)としてふつーに曲を聴くように楽しんでもらいたいと思っております。なので、70円とはいえ世界のどこかのどなたかがお金を払って購入してくれたのは、それはそれは嬉しいことなのです。ということで、ひさしぶりにやる気になって、近いうちにフィールドにでかけて録音作業も再開しようと思いましたはい。
 
 

 

 

父子家庭

 うちはここしばらく、向こう3か月くらい、かなりの割合で父子家庭状態になります。
 
 作家の椎名誠さんは若いころ作家業の都合もあり海外旅行が多く、年の半分くらいは家にいないこともあったりして、その間に締め切りの催促電話がしつこく家にかかってくるうちに奥さんの渡辺一枝さんが心の病にかかってしまったそうです。その反動もあって回復後は積極的に奥様も海外に行くことをお薦めし、その通りにチベットとかモンゴルとかに長期にお出かけするようになり、逆にダンナ側が家を守ることも増えた、みたいな結果オーライ(?)な話もあったようです。
 
 わたくしはというと、20-30代はSo called Blackな職場だったので、日々の帰宅は日付が変わってから、ばかりだったのですが、今の職場になってからは定時が基本。海外出張もあって年に1回程度でした。ましてやコロナ以降は基本在宅勤務、出張も皆無、飲み会もめったに無し、というコミュ障ヒキコモラーなので万全の自宅警備員です。一方Oku-sanはというと、当初こそ同等に自宅警備員だったのですが、ここ数年は加速度的に不在が増えてきて、特に直近は指数関数(例: (a^x, (a > 1))的な増加が見られます。当初は「わたくしも出産直後にもかかわらず私の海外出張が入ったりして気の毒だったこともあったし、まあまあ、お互い様...」とか思ってたのですが、さすがにここにきての不在っぷりはワタクシ的には体力の限界千代の富士状態です。
 

www.youtube.com

 このCMみたいに、せっかく一念発起してメシつくっても、うちの子供から拒絶されることも多々あります。ていうか、百歩ゆずってワタクシの調理するものがマズイのは甘んじて受け入れるのですが、スーパーで買ってきた総菜も「できあいの味がする」とか言って拒否とか、一体何様、という感じですね。そこのあなた、「食育が行き届いていて理想の家庭じゃん」とかほほえましく見ないでください。そのあと代わりにお菓子をボリボリ食ったりするんですよ。ホントこういう対応されると心くじけます。という人生経験(じんしぇいけーけん)を踏まえて上記のCMを見てみると、たった1分半のCMなのに音速で涙ポロリしてしまうわけですよ。別にうちは娘いないし絶対こういう将来は来ないと思いますが。無駄に涙もろくなった50台オッサンですこんにちは。

対面乗り換えロマン

 以前の通勤ルートで、ひとつのホームに色々な行先の電車が入ってくるのがありました。というか、今となっては湘南新宿ラインとか上野東京ラインとか、副都心線とか、そういうのばかりですよね。


 正確にいうと、一度そういう駅で下車してあとから来た電車に乗る、というのは対面乗り換えとは言わないのかもしれませんが、例えば飯能から西武新宿線で有楽町線乗り入れで飯田橋まで来て、反対側の下り線で東武東上線乗り入れ電車に乗り、小川まで行く、なんてことも、正規の運賃の計算方法を無視すればできてしまいます。生粋の埼玉県民なわたしはこれだけで「すげー、理論的には西武秩父から東武の寄居まで階段すら上らずに行けるよ」と興奮して飯三杯おかわりいけるのですが、世間の鉄分多めな方々はそういう県内で収まるようなうつわの小さいのでなく、もっと広い世界で検討をするようです。Geminiせんせいが5chの過去ログなどから漁った結論は以下の通りだそうです。


1. 東急東横線 ⇔ メトロ日比谷線(中目黒駅)
 対面乗り換え駅:中目黒駅
 最遠の組み合わせ:「元町・中華街駅」 ⇔ 「南栗橋駅」


2. 小田急線 ⇔ メトロ千代田線(代々木上原駅)
 対面乗り換え駅:代々木上原駅
 最遠の組み合わせ:「伊勢原駅 / 小田原駅」 ⇔ 「取手駅」


3. JR東海道線 ⇔ 横須賀線(戸塚駅)
 対面乗り換え駅:戸塚駅
 最遠の組み合わせ:「沼津駅 / 伊東駅」 ⇔ 「成田空港駅 / 鹿島神宮駅」

4. JR山手線 ⇔ 中央・総武緩行線(新宿駅・秋葉原駅など)
 対面乗り換え駅:新宿駅(山手線外回り ⇔ 総武線東行)など
 最遠の組み合わせ:「大崎駅(山手線半周)」 ⇔ 「千葉駅 / 三鷹駅」

 

 一昔前のコゾウなら「すげーキセルし放題だ」と大興奮かもしれませんが、今は有人改札がほぼ絶滅してますから普通にSuicaかざせば理論上の最短経路で運賃計算、課金してくれるのでしょうね。しかし課金額を除けば大いにロマンがある気がします。他人から理解しにくい熱中トピックはすべて「ロマン」で片づけられます。便利ですね。

目玉焼きをIHオーブンで

 しかし、かくも多数の皆様がたまご料理の時短に苦労しているんですね。

ケーキ焼型(スクエア)jp.daisonet.com

 調べるとこの手の記事、佃煮にするほどでてくるんですよ、ホント。
 うちはとにかく長男が朝食にウルサく、基本朝はパン食の方針を彼が生まれる前から通しているのに、アレコレ理屈言ってなかなかコレダ! と彼も納得する定番献立に到達できていません。塗るものもはさむものもとにかく各種試しました。その過程のひとつとして試したのがこのケーキ型、というかフッ素加工グリル皿です。世の中にはゆで卵とか目玉焼きとか、とにかく卵料理の時短の手法が多数溢れていて、かつ「これが最終兵器」と呼べるようなものがなく、だいたい試してみると言うほど完璧でなくて継続して使う気になれない手法ばかりです。これも、たまご割ってパン焼くIHグリルの隣に載せて4分加熱すれば、まあ目玉焼きはできるのですが、たまごのたんぱく質がこびりついてフッ素加工のわりに食洗器でも綺麗におちません。結局この上にフッ素加工のアルミホイルとかを敷くのが効果のあった対策とか、本末転倒もいいところです。そうこうしているうちにとうとう本人は白米食に移行してしまい、結局毎朝一人分だけ個別に用意しなければならないという面倒もいいところの日々に落ち着いてます。

 

食洗機の修理と子供の尊敬

 ちょっと前の話になりますが、自宅の食洗器が壊れました。

diy-mylife.net

 具体的には上記のかたとまったく同じで、スタートしても給水と排水を繰り返してしまう、という症状です。傾向不良じゃん、設計ミスじゃんとつぶやきたくもなりますが、そうはいっても数年前に買ったばかりの食洗器、値段もさることながら水回りの工事も必要だけにそう頻繁に買い替えしたくもありません。
 
 ということで、上記のかたの内容を参考にし、自分でも水位センサーとやらを取り出してやすりで磨いて元に戻し、見事に復活。しかしまあ、水位センサーのあたりはそうでもなかったのですが、その手前の配管あたり、よくわからないスライム的なものがものすごく堆積していました。なるほどこれが人間でいうところの血液ドロドロとか脳梗塞とかか...とぞっとしたものです。以降、最低月に一度は庫内洗浄運転というのをやることにしました。あれ、見えるところというより、配管など見えないところを洗浄するものだったのですね。
 
 それはさておき、この一連の分解、洗浄、組み立てを見ていたマイチルドレンが、「お父さんすげー」と激しく感心。いや、こんなものの前にキミタチが沢山破壊したスマホとかPCとか色々修理してるじゃん、そっちのほうが高度じゃん、と思ったのですが、どうも子供的には巨大な物を修理するほうがエライ! ということになるようです。その理屈で言えば車とか重機とか家とか、でかければでかいほどエライということになってしまいますが、たしかに清水建設なんかは子供心に全振りなCMをもう何年もやってますよね。なるほど。

 

何を書くより、何を書かないか

 最近、本を読まなくなりました。いえ最近じゃないですね、もはやすでにここ数年。
 
 振り返ってみるとコロナと老眼が原因のようです。電車通勤していた頃は道中暇なので必ず何かしら電車の中で読んでいたものですが(マンガが多かったのは否定しません) コロナ以降で在宅勤務が基本になると、家で自由になる時間が増えたはずなのに、常に子供の割り込みが入り5分として何かに集中する時間がなくなってしまいました。あとここ1年でローガンが急速に進行し、もはや5インチのスマホでは文字を読む気すらしなくなってしまったのもあまり認めたくない事実です。

 コレではイカン! と一念発起してテレビとゲームしかしない子供を図書館に連れて行くついでに自分用の本も借りてみたりしたのですが、数年活字離れすると、もうそもそも誰の本であれ活字を読む気が失せてしまってます。最初の数ページ読んでもう放置、気が付いたら次の返却期限が来ている感じです。
 
「何かに難しさを感じているときは、"これならできる"というものすごく初歩的なものに立ち戻れ」という原則から、自分的に10代の頃から愛読していた椎名誠さんと野田友佑さんの本から始めてみました。自分でもいわゆる「自炊本」は多数もっているのですが、フルサイズの本を読むのはもう何年振りか、という感じです。

 そこで驚いたのですが、結構お二方とも晩年、政治色の強い活動をされてたんですね。野田さんなんかはどこかの町長選の選挙応援とかやられてましたし、椎名さんも共産党の月刊誌に連載を持たれてたりします。米国なんかでは比較的政治のトピックにオープンで、応援政党は違っても普通にビールを飲みながらメジャーリーグの話と同レベルで政治の話もしたりするみたいですけど、個人的には若かりし頃あまりそういう政党色なしに自然保護活動をやられているところに魅力を感じていたので、意外というか正直残念に思ってしまうところもありました。
 
 あと、私が10代の頃、主に「マス」メディア vs 個人という、基本情報はテレビなり出版社なりから振ってくるのを受けいれることしかできない時代から、ネットがあまねく世の中の隅々まで普及し、どうでもいい便所のラクガキレベルまで入手できるようになった現在、これらの著名な作家さんが書かれている内容だけでなく、いわゆる「書かなかったこと」みたいなものも知れるようになってきたのが、この読書活動再開で気づいたことでした。
 
 例えば、まあこれは親しい別の作家さんの出版物なのでネットのメリットとも言い切れないのですが、椎名さんは猛烈に愛妻家で、奥さんのことを人前で露骨に褒めちぎる、なんてことは当然ですが本人は決して書いたことは無かったようです。

gakugei.shueisha.co.jp

 それから野田さんも、名著「日本の川を旅する」の四万十川の章では、まるで最初の旅のように書かれてましたが、実は事前にロケハンを行っており、多少ストーリーを事前に構成した上で本番川下りを行ってたりしたようです。(下記リンクは残念ながらアーカイブ切れのようです)
 

web.archive.org

 野田さんと言えば、私の知人に某大学カヌー部出身の人がいるのですが、同部員の話として、以前地方の川で偶然野田さんにお会いしたとき、ものすごく高級なカヌーを何隻も持ち込んでいて「あんなのカヌーじゃねぇよ」と羨ましさを通り越して憤慨していた旨をお伺いし、「そうか実際あれだけ有名な著者になれば印税もものすごいのか、それは本人がわざわざ自分のこととして書くことないよなあ」と関心した記憶があります。

 ということで、お二人とも晩年になってあまり隠すこともなくなってきたので政治色の強い行動または内容を執筆するようになってきたものの、実はお若いころから「あえて書かなかった」だけでずっとそういう方々だった、だけなのかもしれません。

 わたしなどはもともと人生にネタが乏しく50数年やってますのでついつい隠すことも隠さないことも制御できずにモノカキしてしまう傾向があるのですが、世の中のプロの作家さんというのはその辺うまくやっているのかもしれないなあと思った次第でした。

 

ぐるぐる首都高

 

 新車は届いたものの、いろいろな理由であまり遠出ができず、うずうずして仕方がなかったので、首都高を回ってきました。

tokyo-carlife.jp

kuruma-news.jp

 

www.webcg.net

 ええ、文字通り「周る」ではなく「回る」です。1週回ってきただけ。その昔「首都高バトル」なんて漫画だかゲームだかもあったことは知ってますが、そんな、でかける先もないのに無駄に首都高一周してくるだけのバカなんているかよ、と思ってましたが、まさか自分がそれをやることになるとは。

 日曜の朝7時、上記記事を参考にして事前に乗り降りICを新郷にそろえると最低料金の300円になることを確認し、いざ出発。たしかに首都高の東半分は高架となっていることが多く、特に鹿島橋付近は10階建てのマンションと同じくらいの目線になって富士山もスカイツリーも眺め放題。まあ正直EVのEVたる強烈な加速を堪能できるような場所は日曜早朝であっても存在しませんが、そうはいっても近所の半径10km以内くらいの田舎道を走るよりは十分走りを堪能できました。

 目的地のひとつ、伝説の辰巳PAによって見れば、冒頭の写真の通りものすごい車ばかり。私の車だけ浮いてます。なんというか皆さん、日曜の早朝からこうして集まり、車談議に花を咲かせて、どんだけ健康的なんだという感じですよね。知り合いには同じ程度の金額を夜のおねいさんにつぎ込んでしまってそうな人もいますが、こちらのほうがはるかに健全な気がしますね。

 しかし計算通りに新郷で降りて300円であることを確認しホクホク顔で帰宅した私に対し家族の目線は健康的なオジというより気の毒なオジという眼差ししかなかったのはここだけの話です。